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2013/7/7 北丹沢12時間山岳耐久レース~初トレイルランレースは下りが過酷でした

投稿日:2013/07/10 更新日:

2013/7/7 北丹沢12時間山岳耐久レース~初トレイルランレースは下りが過酷でした遅くなりましたが、人生初のトレイルレースとなる第15回北丹沢12時間山岳耐久レースに参加してきました。
富士登山競走もトレイルランと言われてますが、上りだけで下らないので自分的にはトレイルレースって気がしません。ゴール後は激下るけどね。

前日受付に現地に行く必要があります。もちろん当日も。現地は青根緑の休暇村。中央線の藤野からバス。うちからとても遠いです。当日も自宅からではスタートに間に合いません。なので、実家から年老いた両親に送ってもらうことにしました。頼れる両親が元気で良かった。

トレイルレースでは給水所も3Kmや5Kmおきにあるわけではなく、水も食料も自分で準備する必要があります。給水所で補給もできますが、間隔長いからハイドレにも補給しないと。

表丹沢上った時に、2度ほど水不足で死にそうになったので、水不足はまさに死活問題。また、給食も怠るとハンガーノックアウトになります。最初ラン友に多くて重いぞと怒られたので最低限に絞って以下を用意しました。

PoweBar GEL x 5
AminoVaitalGold x 2
aminoVITALパーフェクトエネルギー x 1
WGHPro x 1
小倉羊羹 x 2
塩分チャージタブレット x 5
ミックスナッツ少々
給水用にVAAM1L+水500mlで薄める。

DSC_0546

猛暑の疲労もあり結果的に、以下消費しました。
PoweBar GEL x 4
AminoVaitalGold x 1
aminoVITALパーフェクトエネルギー x 1
WGHPro x 1
小倉羊羹 x 1
塩分チャージタブレット x 3
ミックスナッツ少々
水分は、第一給水所で0.8L(?記憶があいまい)、第一関門で1.5L、第二関門で1.2L追加して全部で5L近く。暑かったからね。

今回社会人になって初めてノースリーブのトップスで走ってみました。肩ぐらいと思ってましたが、これはよかった。随分涼しかったです。ちなみに着ていたのは、前日アンダーアーマーシークレットセールで手に入れたUA ワープHGコンプレッション。

DSC_0547

当日朝3時半に起き、実家の両親に車で5時に相模湖まで送ってもらいました。駅前ロータリーは既に送迎用のバスで一杯ですが、一番電車も到着していないので、参加者はまだ2名だけ。しばらくして電車が到着するとわんさかとまさにトレラン参加者って方々がバスに乗ってきました。皆さん速そうですね。

DSC_0549

会場に6時に着くと既にスタート地点に参加者が並んでます。このレース、最初の登山道までに前に出ないと渋滞するそうで。まぁ登山道は1本道ですからね。

image

自分がスタートラインに立つとこのとおり、かなり後ろ。これでも前から2/3ぐらいです。

DSC_0550

あっという間に6時半になりスタート。スタートしてからとにかく登山道までの約1Kmは走って前の方に陣取らないと厳しいと聞いていたので、スタートラインを越え走れるようになると、皆かなりのペースで走り出しますが、いきなり結構な斜度!きついけどとにかく飛ばさないと。しばらく我慢して走ると斜度も少しゆるくなってきたambitを見ると㌔5分前後?1Kmってこんなに長いっけ?と思っていたら、ようやく登山道。混んでますが、いい感じで流れてます。上り坂はかなり急ですが渋滞でゆっくり上がっているので、ちょうどいいペース。このペースで終始進めれば案外楽勝で完走できるかも。と、この時はまだ甘い考えでした。

DSC_0553

最初のピークを越え下り、急な上りだったから、下りもそれなりに急でしたが、このときはまだ前がつかえているのか周りのペースにあわせて下れるぐらい。しばらくすると前の方から何やら叫んでいる。だんだん近づき目の前がそのランナーになると聞き取れました。「こんな下り速く走れないって!俺のせいで大渋滞じゃないのか?嘘やろ!」どうやら私のように下りが苦手なランナーが大きな独り言を言い訳がましく叫んでいました。
そう思うなら、脇に一旦逸れればいいのにね。
そのランナーを交わして更にペースアップ、緩やかな下りの林道に出たので走るしかない。㌔4分半ぐらいで飛ばしました。
いやダメだ。まだ10kmも走ってない。このあとのアップダウンの為に脚を使い切ってはダメ。少しペースダウンして進むと10km地点を越えてすぐに最初の給水ポイント発見。お水お椀で頂き薄めたVAAMが入っていたペットボトルが空になっていたので、満タンに入れました。まだハイドレの水はほとんど飲んでいなかったので、こちらは補給せず。(だったと思います。かなり記憶が曖昧です)この時点ではまだ余裕あります。そりゃまだ序盤ですからね
では、ここから780m上る第二のピーク県境尾根分岐1280m目指して進みます。
この上りも急な傾斜だったと思います。(正直第二ピークの上り下りの記憶があまり無い!暑さで記憶障害か?!)
全般的に急な上りが多かったです。普段よく登るバカ尾根こと大倉尾根がいつもきつい上りだなと思ってましたが、そんな比じゃない。とはいえ富士山9号目ほどではないなぁという思いが最後まで心の拠り所となりました。いろいろ経験しておくと拠り所が持てて良いですね。

写真は8:01ごろ、たぶん鐘撞山(かねつきやま)まであと30分ぐらいの上りで渋滞してスマホ取り出す余裕があったので走りながら撮ったのかな?
DSC_0555

8:30頃鐘撞山を越え、更に急な傾斜を前の人の足跡をトレースすることだけに集中しながら上ります。暑くて汗が溢れてます。給水所以外で休憩取らずに頑張るつもりでしたが、9:1頃前の人について行くのがきつくなり、一旦脇にそれて休憩。水分補給とPowerBarGELを補給。気分転換に少しだけミックスナッツ。
DSC_0559DSC_0560
元気回復して再び上り始めると、あららすぐでしたね。9時12分頃第二のピークに到着。ここから下り。このくだりが2番目にきつかった。正直もう下りたくないから第一関門でDNFしようか迷いました。

9:42第一関門到着。お水がぶ飲み。ハイドレに1L。ペットボトルに500ml補給して、さらにエイドのキュウリ、バナナ。事前に購入してたおにぎり1個食べたら、さっき迄のDNFは忘れて、行くしかないねと第三のピークへ。
DSC_0561

しばらくは皆ゆっくり歩いてましたが、ぼちぼちペースあげて上り始めます。第三のピーク日陰沢源頭は1000m。約400m登ればよい。しかしどの坂も傾斜が急だな。のぼりはきつくて汗だくだくだけど、いつも一人で塔ノ岳を上っている時と違い、前を行く人の足跡をトレースすることに集中すればいいから気持ちは楽。

なんか前の方から声が聞こえる。スタッフがコースを誘導してます。なんで?と思ったら、ちょっと登ったら第三のピークでした。ここから延々と林道の下り。林道はダートと舗装道。ここは走らねば。実はここが3番目にきつかった。行けども行けども緩やかな下り道。この辺りから陽射しの暑さが気になり始めました。

しばらく走っていると、ふくらはぎ、足と涼しくなってきました。風でも吹いている?と思っていたら、あれれ?靴の中がぐちゃぐちゃ。汗?普段脚はあまり汗かかないけど、さすがに今日は汗がすごいのかな?背中のルーファス触ると下がびしょびしょ。あれれ?ハイドレが外れて漏れてる?ハイドレのを吸ってみると吸えるから外れてないし、最初に入れていたVAAMの味が濃い。第一関門で水1L上から追加してるから、底から漏れてれば薄いはず。立ち止まってみてみると、吸水口のキャップのしめが少し甘い?ぎゅっと締め直したら、その後水漏れなし。
しかし、水でじゃぶじゃぶの靴。なんか左足指先に圧迫感。血豆?靴下が水吸って膨らんでる?再び一端立ち止まり靴脱いでみたら、下りの衝撃で中敷きが前にずれて折り重なってます。ありゃ。買ったばっかりのトレランシューズなのに。靴下脱いで水絞ろうとしたら、濡れて脚のテーピングが剥がれて一緒に脱げてしまいそう。慌てて靴下履きなおす。まさか?膝を見たら膝に張ったVテープも膝を外れて膝頭で重なってIテープになってます。参ったな。
テーピングなんてなくても走れる!と気分を入れ替えてどこまで続くの!?という下り坂を日差しを避けながら走り続けます。

下りに飽き飽きし、立ち止まって給水とPowerBarGEL補給してから走り出したら、またまたすぐに第二関門前の給水所。11:30です。ここでアンパン2個とレモン。水2杯。ハイドレに500ml。ペットボトルに500ml。この先進むと止めたくても戻るのが大変。でももう全然棄権する気無し。

DSC_0562

第二関門先はすぐ下って、少し長めの橋を渡ります。あ~あ渡っちゃった。これ渡ったらもう戻れないね。って感じです。渡り切ったら本日のメインイベント800m上る1433m姫次です。その入り口に座り込む数名のランナー。これからに備え英気を養っているのかな、みなさんの顔はかなりお疲れ顔ですね。きっと私も傍から見たらひどい疲れ顔なんだろうなぁ。

相変わらず傾斜は急です。渋滞ではないですが、何人かの塊で前の人の足跡をトレースしながらひたすら上っていきます。その先頭が一人脇にそれて休憩する度に、少しペースが上がります。また一人脇いそれて休憩。給水所や茶屋、小屋以外では休憩したくない。なんとか付いていきますが、ちょいきつい。200mほど上がったところで私も脇にそれて休憩。水分補給と給食します。このマメな給食のおかげでほとんどハンガーノックなく完走することができたのだと思います。
ここから200m上るごとに休憩しようかな?と思いましたが、このあと150mほどできつくてまた休憩。あらら、またまたすぐに風巻ノ頭。給水はありませんが、塩があったので頂き、少し休憩。水分補給とPowerBarGEL、羊羹頂きました。ここでボランティアの方とお話したら、日向はなんと38℃あるそうです。ひぇ~。
英気を養いさぁあと400m上りましょう。そうすれば後は下るだけ。脚には下りの方がきついけど、気持ち的には乗り越えたって感じられるからね。半日以上上って、下って繰り返しているので、多少急な上りも慣れてきてた。ただ、日向に出ると陽射しが痛い。さらに体の熱が逃げていかない。これまでの給水所で2~3杯頭から水かけてもらっていましたが、ここにはそういったお水なし。2度ほど身体を冷やすために休憩をとりました。
もうあと上り150mぐらいで、なにやら山頂付近から叫び声が聞こえます。あと100mほどになったら「コーラ!コーラ!」と聞こえます。「あれ?何やら聞こえるぞ」とつぶやいたら、前を上っていた年配のランナーが「この先にコーラエイドがあるんだよ。あれ頂くためにここまで上ってきたんだから」えっコーラエイド!?それは嬉しい。あと100m上ればコーラ飲めるの!?すると年配ランナーさんが「あと100mか・・・」いやいやすでにここまで700mも上ってるんだからたかだか100mですよ。
俄然ペース上がります。一気にコーラエイドのある袖平山到着。コーラ頂き生き返る!麦酒倶楽部のみなさんありがとうございます!

ここでambitみるとあれ?まだ6時間経ってない?こりゃいいぞ。すぐ下ったので姫次と勘違いしましたが、またちょっと上って姫次到着。ここでもボランティアの方が運んでくれた貴重なお水頂き、最後の給食。再度ambitみると、あれれまだ6時間経っていない。ん?止まってます。どうやら風巻ノ頭にて休憩した際に誤って一時停止ボタンが押されてしまったようです。こりゃ7時間楽勝!って思ったのですが、時間でみるとすでに13:23ってもうすぐ7時間。姫次からあと9Kmあるから全部走らないと1時間じゃ行けないって。ありゃ8時間以上かかちゃう。
DSC_0564
駄目もとでとにかく飛ばせるだけ飛ばしていきましょう。って先月の柴又100Kでもラスト10Kmで同じようなことやってましたね。そういえば昨年の富士登山競走の8合目通過時もあと30分で山頂までって。
姫次から最初の2Kmちょっとはなだらかな下りで道も綺麗だったのでガンガン飛ばせたのですが、道が段々となり、ガレてきて、さらに急な坂をトラバースしながら進むところではペースダウン。まだ1000mあと600mは下らないといけません。ペースは上げられませんができる限り早めに進みます。また左の靴の中敷きがずれて指先を圧迫してます。でも止まって直す時間も勿体無い。我慢です。するとだんだん道が下界の道になってきました。あと2Km切りましたが、大腿四頭筋の疲労がピークです。脚がふらついて何でもないところでこけそうになったので、ついに歩きになりました。この下りが一番辛かった。今まで何度か抜きつ抜かれつしたランナー達にことごとく抜かれまくりです。でもしばらく歩くと脚も回復。もう登山道は終わり。道路が見えてきました。
再び走り出すと。最後の給水。3回頭から冷たい水をかぶり生き返る。あと1Km。時計を見ると14:24。㌔6分切れれば7時間台だ。なんとか身体に鞭打って走り出す。しかし再び林道に入り足場悪くて何度かこけそうになる。ペース上がらん。最後の直線。そこを折れるとすぐにゴール。隣にある時計は14:31:31(実際は8時間1分37秒でした)。
あーっ!去年の富士登山で制限時間1分31秒遅れたのと一緒だよ。悪夢だ!悔しい!

ゴール後、スポーツドリンク頂き、ゴール横に並んでいた椅子に腰を下ろすと止めどなく流れる汗汗。
両親と家族にゴールしたことを電話する間も滝のような汗。暑かったんだね。少し落ち着いてくると完走できたことが段々嬉しくなってきた。なんだかんだ言って大変だったけど楽しかったね。

B00000148015_3_1_1

以下は速報値です。要所要所でラップ計る余裕なかったので参考になるようなタイム取れませんでした。

測定ポイント スプリット ラップ 通過時刻
第1関門 03:12:21 09:42:21
第2関門 05:03:07 1:50:46 11:33:07
Goal 08:01:37 2:58:30 14:31:37

ambitのデータです。1時間程記録取れてませんが。

201307070630map

心拍数とペース
201307070630sp

高度と気温
201307070630koudo

心拍数 148bpm(Max191bpm)
距離 35.10km
速度 4.9km/h(Max15.1km/h)
回復時間 120時
PTE 3.1
消費カロリー 2666kcal
上昇 2207m
下降 2517m
上昇継続時間 3:50’24.0
下降継続時間 2:49’13.0
水平移動時間 0:27’35.2
最大高度 1381m
最低高度 314m
温度 29°C(Max34°C)
VO2 23ml/kg/min
1:00’16.0
ややきつい 2:03’29.0
きつい 4:41’07.0
非常にきつい 0:17’54.0
最大にきつい 0:00’32.0

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